shasetu’s diary〜新聞5紙の社説を要約〜

新聞5紙の社説を要約し、読み比べできるようにしました

令和3年8月11日の社説

朝日新聞 入管の報告書 人権意識を問い直せ 名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが3月に病死した問題で、入管庁が最終報告をまとめた。報告からは、 体調不良を訴えながらも「収容ありき」の考えのもと、最悪…

令和3年8月10日の社説

朝日新聞 皇族数の確保 国民の理解が欠かせぬ 皇位継承のあり方を議論している政府の有識者会議が方向性をまとめた。女性・女系天皇を認めるか否かの見解は示さず、皇族数の確保を喫緊の課題と位置づけている。旧宮家の男系男子を法律で直接皇族とする案や旧…

令和3年8月9日の社説

朝日新聞 東京五輪閉幕 混迷の祭典 再生めざす機に 東京五輪が終わった。新型コロナが世界で猛威をふるう中で開催された「平和の祭典」が社会に突きつけたものはなにか。朝日新聞の社説は5月、国民の健康を「賭け」の対象にすることは許せないこと、公平公正…

令和3年8月8日の社説

朝日新聞 外来生物 実行ある規制の強化を 環境省が、アメリカザリガニやアカミミガメ(ミドリガメ)を「特定外来生物」に指定する方向で、検討を始めた。生態系や人間の生命・身体、農林水産業に被害を与える恐れがある生物で、飼育や売買も禁じられ、違反す…

令和3年8月7日の社説

朝日新聞 イラン新政権 孤立さけ、緊張感を 中東のイランで、新政権が発足した。新大統領の前司法長官のライシ師は、宣誓式のあと、近隣の国々に対し「友好と同胞愛の手を差しのべる」と所信演説した。ライシ師は過去に政治犯の弾圧に関わった保守強硬派だ。…

令和3年8月6日の社説

朝日新聞 『被爆76年の世界 核廃絶へ日本が先頭に立て』 米国と中国の覇権争いを筆頭に、欧州、アジア、中東で国家間の対立が熱を帯び、核戦争の不安を高めている。一方、国家間の枠組みを超え「核なき世界」を目指す潮流も勢いづく。中華人民共和国の成立か…

令和3年8月5日の社説

●令和3年8月5日の社説 朝日新聞 馬毛島の基地 地元の懸念に向き合え 鹿児島県西表市の無人島・馬毛島に自衛隊基地を造り、米軍機などの訓練を実施する計画を立てている。騒音被害や自然破壊への疑念に、政府は説明責任を果たさなければならない。防衛省が示…

令和3年8月5日の社説

●令和3年8月5日の社説 朝日新聞 馬毛島の基地 地元の懸念に向き合え 鹿児島県西表市の無人島・馬毛島に自衛隊基地を造り、米軍機などの訓練を実施する計画を立てている。騒音被害や自然破壊への疑念に、政府は説明責任を果たさなければならない。防衛省が示…

令和3年8月4日の社説

朝日新聞 『熱海の土石流 「国土を測る」を着実に』 静岡県熱海市で起きた土石流災害の解明に測量データが貢献している。問題となった不適切な盛り土について、詳細な標高データがあったため、土が運ばれた前後、そして災害後の状況を比較することができた。…

令和3年8月3日の社説

朝日新聞 『「桜」不起訴不当 安倍氏は喚問で説明を』 検察審査会が安倍前政権下の「桜を見る会」を巡る問題で、不起訴の一部を不当と議決した。東京地検特捜部は判断を重く受け止め、徹底した再捜査を行わなければならない。秘書らが政治資金規正法違反の罪…

令和3年8月2日の社説

朝日新聞 『防災とダム 課題や危うさ忘れるな』 近畿各府県を流れる淀川水系で予定される大戸川ダム(大津市)の本体工事が動き出す。大戸川ダムが洪水時に水位を下げる効果は、淀川の大阪府枚方市で20センチあまり。完成には10年かかり、堤防の強化こそ急ぐ…

令和3年8月1日の社説

朝日新聞 『五輪折り返し 安全・安心を見直して』 五輪が折り返し地点を過ぎた。問題は、選手が持てる力を存分に発揮できる環境を、主催者側が物心両面で整えることだ。自分の力ではどうしようもない理由で制約を受ける選手が増えないよう、今後も感染対策に…

令和3年7月31日の社説

朝日新聞 『宣言地域拡大 根拠なき楽観と決別を』 新型コロナの感染拡大により、政府は東京、沖縄に加え、埼玉、千葉、神奈川、大阪に緊急事態宣言地域を拡大すると決めた。ワクチン接種が各世代に行き渡るにはまだ時間がかかる。世界で猛威を振るうデルタ株…

令和3年7月30日の社説

朝日新聞 『温室ガス削減 具体策示して協力促せ』 政府が温室効果ガス削減に取り組む計画案をまとめた。2030年度に13年度比46%削減を達成するため、産業部門は現行の7%から37%に、家庭部門は39%から66%へと削減率を引き上げた。家庭や企業が取り組む具体的な…

令和3年7月29日の社説

朝日新聞 『日ロ経済活動 甘い交渉が招いた帰結』 ロシアのミシュスチン首相が北方四島の択捉島を訪れ、四島への投資を呼び込むため、外国企業など各種税金を大幅減免する案を示した。これまでロシアの法律の非適用や自国のみの協力体制を求めてきたが、それ…

令和3年7月28日の社説

朝日新聞 『世界自然遺産 保護の責務 国は自覚を』 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表(いりおもて)島」が世界自然遺産に登録されることとなった。観光政策との調整にこれまで以上に心を配る必要がある。あわせて、絶滅危惧種のヤンバルクイナなどが…

令和3年7月27日の社説

朝日新聞 『産業革命遺産 約束守り、展示改めよ』 6年前に登録された「明治日本の産業革命遺産」について、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の委員会は、説明が不十分だと全会一致で採択した。審議の過程で、韓国が戦時下の労務動員などを理由に反対した経…

令和3年7月26日の社説

朝日新聞 『政治家の世襲 政党は制限の検討を』 ベテラン議員の引退表明が相次ぎ、親族に地盤を引き継ぐ世襲が目立つ。既得権益の温存につながり、政治の活力を損なう世襲の制限に、各党は取り組む必要がある。世襲であることと、政治家の資質は別問題だが、…

令和3年7月25日の社説

朝日新聞 『アフガン混迷 米中ロの強調が必要だ』 アフガニスタンが、米軍撤退により、再び国際テロの温床となれば世界にとって悪夢だ。米国と中ロの対立は続いているが、危機感は共有しているはずである。米国の情報によると、反政府勢力のタリバーンの支配…

令和3年7月24日の社説

朝日新聞 『子宮移植 課題解決 透明性をもって』 生体からの子宮移植について、日本医学会の検討委員会が臨床研究の実施を認める報告書をまとめた。報告書では、子宮の提供にドナーの自由意思による同意が必須条件であるとした。親娘間では、断る意思を示せ…

令和3年7月23日の社説

朝日新聞 『五輪きょう開会式 分断と不審、漂流する祭典』 東京五輪の開会式の日を迎えた。ただ、コロナ禍や直前の騒動で、まちには高揚感も祝祭気分もない。誘致当時の安倍首相は、復興五輪を掲げ、国際社会に原発事故の「アンダーコントロール」を宣言した…

令和3年7月22日の社説

【朝日新聞】 『日韓会談見送り 対話の流れ強め打開を』 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領の、東京五輪開会式に合わせた来日が見送られた。事前協議が整わなかった。在韓日本大使館の公使が韓国側を揶揄した不適切発言も水を差した。徴用工と慰安婦問題の…

令和3年7月21日の社説

【朝日新聞】 『通学路事故 子どもの命、守る責任』 千葉県八街市で起きた小学生が死傷したトラック事故で、千葉地検は運転手を危険運転致死傷罪で起訴した。飲酒運転の厳罰化の効果は一定程度はあったが、犠牲者は未だに絶えない。「緑ナンバー」の事業者に…

令和3年7月20日の社説

【毎日新聞】 『電動キックスケーター 安全最優先のルール必要』 電動キックスケーターが注目されている。交通ルールのあり方を検討していた警察庁の有識者会議は、中間報告で時速15キロ以下ならば自転車に近い扱いと結論づけた。近年、自転車に関連する事故…